忘れないうちに書くよ

今日は思い出した。

私というやつは時に間違った方向にすごく強く想いを持ってしまうことがある。

 

想いの強さはもちろん大事なんだけど。

 

ある、ミュージカルの劇伴のお仕事をもらった時だった。

私にとって初めての?大き仕事だった。

泊まりでの仕事なんて夢みたいだった。

 

その頃私は日本でも屈指のドラマーに教えを乞うていた。

一流のドラマーだと思い弟子入りしたため、その人が全て正解だと思い込んだ。

その人に、いいと言われた体の状態を崩すまいと必死だった。

形状記憶。

 

大きな仕事だったので、私は余計にそう思い込んでしまった。

今思えばとてもとてもとてつもなく大きなチャンスだった。

 

形状記憶装置の私は、その仕事(リハ合わせて2週間)中ずっと師匠に言われた体の状態をキープし続けながら演奏に及んだ。

 

その結果、何が起こったかというと。。

私自身は、いつものような感動や感激がなくやや苦痛すら感じていた。

千秋楽を迎えても感動がなかった。

 

そして、その後その団体から仕事がくることはなかった。

 

 

と、そんなことを練習しながら思い出した。

 

おそらくだが、自分の自信のなさに逃げてしまったんだろう。

その時に気づかないなんて大馬鹿なんだ。

 

どんなに弱い自分でも、体当たりで自分らしさを見せることで、情緒や想い、息遣い、全てが吸収されるのに。

私はそれらをシャットアウトしてしまったんだ。

 

すごくすごく後悔している。

 

このご時世、そして演奏の仕事も激減した。

もちろん自分の能力の低さもある。

 

だからこそ、今後の音楽人生、ありのまま。

 

備忘録でした。